学びの多様化学校は、不登校の子のために、授業時数を減らすなどの特別な教育課程を組める学校です。文部科学大臣が指定します。以前は「不登校特例校」と呼ばれていました。
文部科学省の一覧には、84校が載っています(2026年10月4日に確認)。東京都内は14校です。入れる条件は学校ごとに違い、公立の学校は、その市区町村に住んでいることを条件にしている例が多くあります。
この記事では、制度のしくみ、全国と東京都の一覧、入る条件、授業と成績の扱い、注意点を、文部科学省と自治体の資料で整理します。
学びの多様化学校(不登校特例校)とは

学びの多様化学校は、不登校の児童・生徒の実態に配慮した、特別の教育課程を組める学校です。学校教育法施行規則第56条などにもとづいて、文部科学大臣が指定します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 位置づけ | 学校教育法第1条に規定される学校(文部科学省の手引き) |
| 指定する人 | 文部科学大臣 |
| 特別な点 | 国の基準によらない、特別の教育課程を組める |
| 始まり | 2005年(平成17年)7月から、大臣の指定で行えるようになった。その前は構造改革特区の制度 |
| 対象 | 不登校の児童・生徒。不登校でない児童・生徒は、特別の教育課程の対象にならない |
名前は、2023年8月31日に「不登校特例校」から「学びの多様化学校」に変わりました。文部科学省は、通学する児童・生徒や教職員から新しい名前を募集して決めた、としています。当面の間は「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)」と併記することになっています。名前が変わっても、制度や手続きは変わっていません。
国は、数を増やす目標を立てています。2023年3月の「COCOLOプラン」は、早期にすべての都道府県・政令指定都市に設置し、将来的には分教室型も含めて全国300校を目指す、としています。
フリースクール・教育支援センターとの違い

学びの多様化学校は、正式な学校です。入ると、在籍する学校そのものが変わります。この点が、フリースクールや教育支援センターと違います。
| 項目 | 学びの多様化学校 | 教育支援センター(適応指導教室) | フリースクール |
|---|---|---|---|
| 運営 | 教育委員会や学校法人 | 教育委員会など | 民間の団体など |
| 学校かどうか | 学校教育法第1条の学校 | 学校ではない | 学校ではない |
| 在籍 | その学校に在籍する(転入・入学) | 元の学校に在籍したまま通う | 元の学校に在籍したまま通う |
教育支援センターとフリースクールのくわしい説明は、フリースクールとは?と不登校の相談先一覧で扱っています。
設置の形は4つ

文部科学省の一覧は、学校を4つの形に分けて載せています。
| 形 | 内容 | 校数 |
|---|---|---|
| 本校型 | 学校そのものを学びの多様化学校として設ける形(手引きでは「学校型」) | 32校 |
| 分校型 | 本校と分かれて設けられる分校 | 12校 |
| 分教室型 | 一般の小・中学校の一部の学級だけを指定する | 29校 |
| コース指定型 | 高校などの一部のコースを指定する | 11校 |
形の名前は一覧の表記です。内容の説明は、文部科学省の手引き(2024年2月改定)をもとに当サイトがまとめました。
校数は、文部科学省の一覧(2026年10月4日に確認)を当サイトが数えたものです。公立は59校、私立は25校でした。文部科学省が示した内訳ではありません。
どんな子が対象か|入る条件は学校ごとに違う

国が示している対象は、不登校の児童・生徒です。文部科学省は、年間30日以上の欠席という定義が1つの参考になる、としています。そのうえで、判断は学校や教育委員会などが行い、断続的な不登校や、不登校の傾向が見られる子も対象になりうる、としています。
実際の条件は、学校ごとに決まっています。公立の例を2つ挙げます。
| 学校 | 住所の条件 | 転入の時期 | 定員 |
|---|---|---|---|
| 八王子市立高尾山学園 | 八王子市内に住み、市立の小・中学校などに在籍 | 8月と3月を除く毎月 | 文部科学省の資料(2024年2月改定)は、定員は設けていないと紹介 |
| 世田谷区立北沢学園中学校・世田谷中学校の分教室「ねいろ」 | 世田谷区に在住(区のページにある説明会の対象) | 募集期間を決めて募集 | 受け入れ可能な人数を超えた場合は抽選 |
公立の学校は、その市区町村に住んでいることを条件にしている例が多くあります。国の記載例にも「〇〇市内に居住する児童生徒」という条件が挙がっています。文部科学省の手引き(2024年2月改定)の学校紹介でも、市区町村立の学校の多くが、その市や区に住んでいることを対象の条件にしています。すべての学校を調べたものではありません。県や府が設置する学校もあります。私立の学校は、学校ごとに募集の方法が違います。
八王子市の高尾山学園の条件と手続きは、高尾山学園とは?にまとめています。
授業と成績|授業時数と、調査書の扱い

学びの多様化学校は、授業時数を減らすことができます。ただし、文部科学省の手引きは、原則として教育内容や総授業時数の削減は好ましくない、としています。減らせるのは、そうしなければ不登校の子の教育環境を保障することが難しい、といった特別な事情がある場合です。
手引きは、例として、起立性調節障害などの子にも通いやすいよう、登校時間を遅らせて1日の授業を5時間(5単位時間)とすることを挙げています。
文部科学省の調査(2023年度。当時の24校が対象)では、年間の総授業時数の平均は、学年によって、小学校が782.0〜848.8時間、中学校が894.7〜903.6時間でした。
授業時数は学校によって違います。八王子市の高尾山学園は、2026年度(令和8年度)は、学年によって年間745〜754時間です。
成績と調査書について、手引きは、学びの多様化学校での成績評価によって不利益を被らないよう、根拠にもとづく評価や調査書の作成を行うこと、としています。同じ調査(当時の24校が対象)の小・中学校の集計では、調査書(内申書)は、一般的な様式の学校が17校、独自の様式の学校が1校でした。
文部科学省は通知(2019年10月)で、高校で学ぶ意欲や能力のある不登校の生徒を、高校入試で適切に評価することが望まれる、としています。ただし、学びの多様化学校の成績や調査書を入試でどう扱うかを全国で統一した決まりは、確認した資料には見つかりませんでした(2026年10月4日に確認)。受験する都道府県の扱いは、学校に確認してください。内申と欠席日数の一般的な扱いは、不登校からの高校受験で整理しています。
全国の学びの多様化学校の一覧|84校

文部科学省の「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置者一覧」に載っている学校です(2026年10月4日に確認)。学校名と年は、一覧の表記(「指定年」の欄)のままです。公立・私立の別は、一覧の「学校の管理機関」(教育委員会か学校法人か)から、当サイトが分けました。平成16年の学校は、大臣の指定の制度ができる前に、特区の制度のもとで始まりました。
本校型(32校)
| 学校名 | 設置場所 | 指定年 | 公立・私立 |
|---|---|---|---|
| 八王子市立高尾山学園小学部・中学部 | 東京都八王子市 | 平成16年 | 公立 |
| 京都市立洛風中学校 | 京都府京都市 | 平成16年 | 公立 |
| 星槎中学校 | 神奈川県横浜市 | 平成17年 | 私立 |
| 東京シューレ葛飾中学校 | 東京都葛飾区 | 平成19年 | 私立 |
| 京都市立洛友中学校【昼間部】 | 京都府京都市 | 平成19年 | 公立 |
| 星槎名古屋中学校 | 愛知県名古屋市 | 平成24年 | 私立 |
| 星槎もみじ中学校 | 北海道札幌市 | 平成26年 | 私立 |
| 西濃学園中学校 | 岐阜県揖斐郡 | 平成29年 | 私立 |
| 東京シューレ江戸川小学校 | 東京都江戸川区 | 令和2年 | 私立 |
| 星槎高等学校 | 神奈川県横浜市 | 令和2年 | 私立 |
| 岐阜市立草潤中学校 | 岐阜県岐阜市 | 令和3年 | 公立 |
| 白石市立白石南小学校・白石市立白石南中学校 | 宮城県白石市 | 令和5年 | 公立 |
| ろりぽっぷ学園小学校 | 宮城県仙台市 | 令和5年 | 私立 |
| 東京みらい中学校 | 東京都足立区 | 令和6年 | 私立 |
| 生野学園高等学校 | 兵庫県朝来市 | 令和6年 | 私立 |
| 大阪市立心和中学校 | 大阪府大阪市 | 令和6年 | 公立 |
| 玖珠町立くす若草小中学校 | 大分県玖珠町 | 令和6年 | 公立 |
| 上山市立西郷小学校・上山市立西郷中学校 | 山形県上山市 | 令和7年 | 公立 |
| 三重県立みえ四葉ヶ咲中学校 | 三重県津市 | 令和7年 | 公立 |
| 生野学園中学校 | 兵庫県朝来市 | 令和7年 | 私立 |
| 福岡市立百道松原中学校 | 福岡県福岡市 | 令和7年 | 公立 |
| 宮崎市立ひなた中学校【昼間部】 | 宮崎県宮崎市 | 令和7年 | 公立 |
| 横浜きりん学園 | 神奈川県横浜市 | 令和7年 | 私立 |
| さいたま市立いろどり学園小学部・中学部 | 埼玉県さいたま市 | 令和8年 | 公立 |
| 川口市立芝園学園中学校 | 埼玉県川口市 | 令和8年 | 公立 |
| 世田谷区立北沢学園中学校 | 東京都世田谷区 | 令和8年 | 公立 |
| 富山市立古志はるかぜ学園小学部・中学部 | 富山県富山市 | 令和8年 | 公立 |
| 愛知県立日進高等学校附属中学校 | 愛知県日進市 | 令和8年 | 公立 |
| 尼崎市立尼崎琴葉中学校 | 兵庫県尼崎市 | 令和8年 | 公立 |
| 都城市立あやめ野中学校 | 宮崎県都城市 | 令和8年 | 公立 |
| 志布志市立悠志学園 | 鹿児島県志布志市 | 令和8年 | 公立 |
| 静岡学園なごみ中学校 | 静岡県静岡市 | 令和8年 | 私立 |
分校型(12校)
| 学校名 | 設置場所 | 指定年 | 公立・私立 |
|---|---|---|---|
| 福生市立福生第一中学校【分校名】福生市立牛浜もくせい中学校 | 東京都福生市 | 令和2年 | 公立 |
| 大牟田市立宅峰中学校【分校名】ほしぞら分校 | 福岡県大牟田市 | 令和6年 | 公立 |
| 鎌倉市立御成中学校【分校名】鎌倉市立由比ガ浜中学校 | 神奈川県鎌倉市 | 令和7年 | 公立 |
| 神戸市立湊翔楠中学校【分校名】通称:みらいポート | 兵庫県神戸市 | 令和7年 | 公立 |
| 宇美町立原田小学校【分校名】ハピネス分校 | 福岡県宇美町 | 令和7年 | 公立 |
| 宇美町立宇美南中学校【分校名】ハピネス分校 | 福岡県宇美町 | 令和7年 | 公立 |
| 釧路市立北中学校【分校名】釧路市立くしろ創明学園 | 北海道釧路市 | 令和8年 | 公立 |
| 小千谷市立小千谷中学校【分校名】上ノ山分校 | 新潟県小千谷市 | 令和8年 | 公立 |
| 上越市立雄志中学校【分校名】上越市立諏訪中学校 | 新潟県上越市 | 令和8年 | 公立 |
| 大阪府教育センター附属高等学校【分校名】窓明分校 | 大阪府大阪市 | 令和8年 | 公立 |
| 下関市立文洋中学校【分校名】関西分校 | 山口県下関市 | 令和8年 | 公立 |
| 大野城市立みずほ中学校 | 福岡県大野城市 | 令和8年 | 公立 |
分教室型(29校)
| 学校名 | 設置場所 | 指定年 | 公立・私立 |
|---|---|---|---|
| 調布市立第七中学校【分教室名】はしうち教室 | 東京都調布市 | 平成30年 | 公立 |
| 大田区立御園中学校【分教室名】みらい学園 | 東京都大田区 | 令和3年 | 公立 |
| 宮城県富谷市立富谷中学校【分教室名】西成田教室 | 宮城県富谷市 | 令和4年 | 公立 |
| 大和市立引地台中学校 | 神奈川県大和市 | 令和4年 | 公立 |
| 三豊市立高瀬中学校 | 香川県三豊市 | 令和4年 | 公立 |
| 世田谷区立世田谷中学校【分教室名】ねいろ | 東京都世田谷区 | 令和4年 | 公立 |
| 大和郡山市立郡山北小学校【分教室名】ASU | 奈良県大和郡山市 | 令和5年 | 公立 |
| 大和郡山市立郡山中学校【分教室名】ASU | 奈良県大和郡山市 | 令和5年 | 公立 |
| 大田区立大森第四小学校【分教室名】学びの多様化学校分教室みらい学園初等部 | 東京都大田区 | 令和6年 | 公立 |
| 北方町立北学園【分教室名】特例教室「オンリー1」 | 岐阜県北方町 | 令和6年 | 公立 |
| 高山市立宮中学校【分教室名】学びの多様化教室「にじ色」 | 岐阜県高山市 | 令和6年 | 公立 |
| 延岡市立南浦中学校【分教室名】学びの多様化学校分教室「熊野江教室」 | 宮崎県延岡市 | 令和6年 | 公立 |
| 棚倉町立棚倉中学校 | 福島県棚倉町 | 令和7年 | 公立 |
| リリーベール小学校【分教室名】リリーガーデン | 茨城県水戸市 | 令和7年 | 私立 |
| 習志野市立袖ヶ浦西小学校 | 千葉県習志野市 | 令和7年 | 公立 |
| 浦安市立浦安中学校【分教室名】UMI | 千葉県浦安市 | 令和7年 | 公立 |
| 港区立小中一貫教育校御成門学園御成門中学校 | 東京都港区 | 令和7年 | 公立 |
| 町田市立山崎中学校【分教室名】学びの多様化学校分教室「ゆめのき」 | 東京都町田市 | 令和7年 | 公立 |
| 府中市立浅間中学校【分教室名】学びの多様化学校「かがやき」 | 東京都府中市 | 令和7年 | 公立 |
| 美作市立作東中学校【分教室名】学びの多様化学校樸学園 | 岡山県美作市 | 令和7年 | 公立 |
| 東表中学校【分教室名】西原教室、与那原教室、南風原教室、津嘉山教室、八重瀬教室、坂田教室 | 沖縄県内6か所 | 令和7年 | 私立 |
| 那須塩原市立三島中学校【分教室名】プリズム | 栃木県那須塩原市 | 令和8年 | 公立 |
| 静岡市立末広中学校 | 静岡県静岡市 | 令和8年 | 公立 |
| 長浜市立浅井中学校 | 滋賀県長浜市 | 令和8年 | 公立 |
| 高知市立潮江中学校【分教室名】SOLA | 高知県高知市 | 令和8年 | 公立 |
| いの町立伊野小学校【分教室名】きぼう | 高知県吾川郡いの町 | 令和8年 | 公立 |
| いの町立伊野中学校【分教室名】きぼう | 高知県吾川郡いの町 | 令和8年 | 公立 |
| 長崎市立桜馬場中学校 | 長崎県長崎市 | 令和8年 | 公立 |
| さつま町立宮之城中学校 | 鹿児島県薩摩郡さつま町 | 令和8年 | 公立 |
コース指定型(11校)
| 学校名 | 設置場所 | 指定年 | 公立・私立 |
|---|---|---|---|
| 鹿児島城西高等学校【コース名】ドリームコース | 鹿児島県日置市 | 平成18年 | 私立 |
| NHK学園高等学校【コース名】ライフデザインコース | 東京都国立市 | 平成20年 | 私立 |
| 精華高等学校【コース名】フリーアカデミーコース | 大阪府堺市 | 令和6年 | 私立 |
| 岡山県美作高等学校【コース名】普通科Bloomコース | 岡山県津山市 | 令和6年 | 私立 |
| 星槎国際高等学校【コース名】通信制課程リベラルアーツコース | 北海道札幌市 | 令和7年 | 私立 |
| 秋田修英高等学校【コース名】全日制課程ステップUPコース | 秋田県大仙市 | 令和7年 | 私立 |
| 福岡海星女子学院高等学校【コース名】ブライトコース | 福岡県福岡市 | 令和7年 | 私立 |
| 福岡県立小郡高等学校【コース名】みらい創造コース | 福岡県小郡市 | 令和7年 | 公立 |
| 慶成高等学校【コース名】至誠コース | 福岡県北九州市 | 令和7年 | 私立 |
| 東奥学園高等学校【コース名】レバレッジコース | 青森県青森市 | 令和8年 | 私立 |
| 石見智翠館高等学校【コース名】アスライズコース | 島根県江津市 | 令和8年 | 私立 |
東京都内の学びの多様化学校|14校

文部科学省の一覧のうち、設置場所が東京都の学校です(2026年10月4日に確認)。公立・私立の別は、当サイトが分けました。
| 学校名 | 形 | 設置場所 | 指定年 | 公立・私立 |
|---|---|---|---|---|
| 八王子市立高尾山学園小学部・中学部 | 本校型 | 八王子市 | 平成16年 | 公立 |
| 東京シューレ葛飾中学校 | 本校型 | 葛飾区 | 平成19年 | 私立 |
| 東京シューレ江戸川小学校 | 本校型 | 江戸川区 | 令和2年 | 私立 |
| 東京みらい中学校 | 本校型 | 足立区 | 令和6年 | 私立 |
| 世田谷区立北沢学園中学校 | 本校型 | 世田谷区 | 令和8年 | 公立 |
| 福生市立福生第一中学校【分校名】福生市立牛浜もくせい中学校 | 分校型 | 福生市 | 令和2年 | 公立 |
| 調布市立第七中学校【分教室名】はしうち教室 | 分教室型 | 調布市 | 平成30年 | 公立 |
| 大田区立御園中学校【分教室名】みらい学園 | 分教室型 | 大田区 | 令和3年 | 公立 |
| 世田谷区立世田谷中学校【分教室名】ねいろ | 分教室型 | 世田谷区 | 令和4年 | 公立 |
| 大田区立大森第四小学校【分教室名】学びの多様化学校分教室みらい学園初等部 | 分教室型 | 大田区 | 令和6年 | 公立 |
| 港区立小中一貫教育校御成門学園御成門中学校 | 分教室型 | 港区 | 令和7年 | 公立 |
| 町田市立山崎中学校【分教室名】学びの多様化学校分教室「ゆめのき」 | 分教室型 | 町田市 | 令和7年 | 公立 |
| 府中市立浅間中学校【分教室名】学びの多様化学校「かがやき」 | 分教室型 | 府中市 | 令和7年 | 公立 |
| NHK学園高等学校【コース名】ライフデザインコース | コース指定型 | 国立市 | 平成20年 | 私立 |
東京の多摩地域には、八王子市、福生市、調布市、町田市、府中市、国立市の6か所があります。公立の5か所は、それぞれの市が設置しています。住んでいる市の学校かどうかを、最初に確認してください。
東京都には、これとは別に「チャレンジクラス」という都独自の取り組みもあります。中学校の中に置く、不登校に対応した分教室です。学びの多様化学校とは別の制度です。
高校段階の学びの多様化学校と、都立チャレンジスクール

高校段階の学びの多様化学校は、文部科学省の一覧に14校あります(当サイトが数えたもの)。東京都内では、NHK学園高等学校のライフデザインコース(国立市)が指定されています。
都立のチャレンジスクールは、学びの多様化学校とは別の種類の学校です。東京都教育委員会は、小・中学校時代に不登校の経験を持つ生徒や、長期の欠席などが原因で高校を中途退学した人などを主に受け入れる、総合学科・三部制の高校、と説明しています。7校あります(2026年10月4日に東京都教育委員会のサイトで確認)。学力検査や中学校の調査書によらず、意欲を重視した入試を行います。
中学卒業後の進路の全体は、不登校の中学卒業後の進路にまとめています。
学びの多様化学校の注意点(デメリット)

公式の資料から読み取れる注意点は、次の5つです。
- 近くにあるとは限らない:84校は34の都道府県にあります(当サイトが数えたもの)。学校がない県もあります
- 住所の条件がある学校が多い:公立の学校は、その市区町村に住んでいることを条件にしている例が多くあります
- 授業時数が少ない学校がある:進路によっては、家庭での学習などで補う必要があります。高尾山学園のパンフレットは、家庭学習や塾などのサポートが必要になる場合がある、としています
- いつでも入れるとは限らない:募集の時期が決まっている学校や、抽選になる学校があります
- 本校の生徒と関わる機会が限られることがある:東京都教育庁の資料(2025年4月。都内の公立9校についての記述)が、課題として挙げています
同じ資料は、当時の課題として、経費・土地・施設の確保が難しく、新しい設置が進んでいないことも挙げていました。全国で58校だった時点の記述で、現在は84校に増えています。
当サイトは、これらは「合わない」という意味ではなく、入る前に確かめることだと考えます。
探し方と、入るまでの進め方

ここからは、当サイトの考えです。
- 住んでいる市区町村に学びの多様化学校があるかを、上の一覧で確かめる
- ある場合は、教育委員会の窓口か、その学校の案内で、条件と募集の時期を確かめる
- 見学や説明会に、本人と一緒に参加する
- ない場合は、教育支援センター、校内の別室、フリースクール、私立の学びの多様化学校を候補にする
本人が「行ってみたい」と思えるかどうかを、最初に確かめるのがよいと考えます。
今の学校に籍を置いたまま出席扱いにできる制度は、不登校でも出席扱いになる制度で扱っています。
よくある質問

- Q不登校特例校と、学びの多様化学校は同じですか?
- A
同じです。2023年8月31日に、名前が「不登校特例校」から「学びの多様化学校」に変わりました。制度や手続きは変わっていません。
- Q全国に何校ありますか?
- A
文部科学省の一覧には、84校が載っています(2026年10月4日に確認)。国は、将来的に全国300校を目指すとしています。
- Q東京都には何校ありますか?
- A
14校です。公立が10校、私立が4校です(文部科学省の一覧を当サイトが数えたもの)。
- Q誰でも入れますか?
- A
入れません。対象は不登校の児童・生徒で、条件は学校ごとに決まっています。公立の学校は、その市区町村に住んでいることを条件にしている例が多くあります。
- Q卒業すると、ふつうの学校と同じ卒業になりますか?
- A
学びの多様化学校は、学校教育法第1条に規定される学校です(文部科学省の手引き)。そのため、卒業は、在籍した小学校・中学校・高校などの卒業になります。
- Q高校受験で不利になりますか?
- A
文部科学省の手引きは、成績評価によって不利益を被らないよう、根拠にもとづく評価や調査書の作成を行うこと、としています。受験する都道府県での扱いは、学校に確認してください。
まとめ

- 学びの多様化学校は、不登校の子のために特別の教育課程を組める、正式な学校です。以前は不登校特例校と呼ばれていました
- 文部科学省の一覧には84校あります。東京都内は14校です
- 入る条件は学校ごとに違います。公立は、その市区町村に住んでいることを条件にしている例が多くあります
- 授業時数が少ない学校があります。成績と調査書は、不利益にならないよう作ることとされています
- 近くにない場合は、教育支援センターやフリースクールも候補になります
※本記事は2026年10月4日時点の、文部科学省・東京都・各自治体の公開情報にもとづく一般的な情報提供です。学校の数、入る条件、募集の時期は変わります。検討するときは、必ず各学校と教育委員会の最新の案内でご確認ください。
主な出典(いずれも2026年10月4日確認):文部科学省「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置者一覧」/文部科学省「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)について」制度の概要/文部科学省「不登校特例校の新たな名称について(通知)」(令和5年8月31日)/文部科学省「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」(令和5年3月)/文部科学省「学びの多様化学校の設置に向けて【手引き】」(令和6年2月改定)/文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)/東京都教育庁の資料「チャレンジクラス(不登校対応校内分教室)の設置」(令和7年4月)/東京都教育委員会「これまで設置してきた多様なタイプの学校」/世田谷区「学びの多様化学校」/八王子市・八王子市立高尾山学園の公式情報


