「就労移行支援に通いたいけれど、お金がかかるなら難しい」——そんな経済的な不安から、利用をためらっている方は少なくありません。収入が少ない時期だからこそ、料金は一番気になるポイントです。
結論から言うと、ココルポートは利用者の約9割が自己負担0円で通っています(※公式サイトより/2026年6月時点)。仕組みのうえでも、世帯の所得が低い方は月額の自己負担上限が0円に設定されるため、「就労移行支援は高い」というイメージは多くの場合あてはまりません。
さらにココルポートには、通所にかかる交通費を月1万円まで助成する「交通費応援制度」や、通所日に昼食を提供する「ランチ応援制度」もあり、お金の面でのハードルはかなり低く抑えられています。
この記事では、料金が9割0円になるしくみ、「自分はいくらになるのか」をケース別に判定できる早見表、交通費応援・ランチ応援の詳しい内容、工賃の有無まで、お金にまつわる疑問をまるごと解説します。読み終える頃には、「これなら通えそう」と安心できるはずです。
ココルポートの利用料金は約9割が0円

ココルポートの利用者は、約9割が自己負担0円で通っています(※公式サイトより/2026年6月時点)。これは特別な割引ではなく、国の制度上、所得が低い方の自己負担上限が0円に設定されているためです。
そもそも就労移行支援とは、一般企業への就職を目指す障がいのある方が、ビジネススキルや職業訓練、就職活動の支援を受けられる「障害福祉サービス」のひとつです。ココルポートを含む就労移行支援は障害者総合支援法に基づくサービスのため、利用料金は国の基準で決まっており、事業所が自由に値段をつけられるものではありません。
利用者は本来、サービス費用の1割を自己負担します。ここに適用されるのが「負担上限月額制度」です。これは、世帯の所得に応じて1ヶ月の自己負担額に上限を設け、それ以上は何回利用しても支払いが発生しないという、国が定めたしくみです。そして、この上限額は所得が低い世帯では0円に設定されています。
就労移行支援を利用する方の多くは、離職中や収入が少ない時期にあたります。そのため上限0円の区分に該当する方が大半で、結果として約9割の方が自己負担0円で通っているのです。
念のため、料金のしくみをもう少し具体的に説明します。利用料は1回の通所ごとに「単価」が国によって定められており、利用者はその1割を負担するのが原則です。たとえば仮に1回あたりの利用料が1,000円程度だとすると、自己負担はその1割の100円ほど。これに通った日数をかけたものが本来の自己負担額です。しかし負担上限月額が適用されるため、いくら通っても上限額(多くの方は0円)を超えて支払うことはありません。だからこそ「たくさん通うほど高くなるのでは」という心配も不要なのです。
一問一答:本当に無料で通えるの?
> A. 約9割の方が自己負担0円で通えます。世帯(本人と配偶者)が市町村民税非課税なら上限0円です。課税世帯でも月額上限は9,300円または37,200円で、それ以上はかかりません。
利用料金の負担上限【世帯収入別の4区分】

自己負担額の上限は、世帯の収入状況に応じて0円・9,300円・37,200円の4区分に分かれます。判定の対象となる「世帯」は本人と配偶者のみで、親や兄弟の収入は含まれません。低所得世帯であれば上限0円です。具体的には次のとおりです。
| 区分 | 世帯の収入状況 | 月額負担上限 |
|---|---|---|
| 生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 低所得 | 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
| 一般1 | 市町村民税課税世帯(収入が概ね年収670万円以下) | 9,300円 |
| 一般2 | 上記以外 | 37,200円 |
出典: 厚生労働省「障害者の利用者負担」(※2026年6月時点)
ここで特に大切なのが、判定の対象となる「世帯」の範囲です。18歳以上の方の場合、料金判定の対象となる「世帯」は本人と配偶者のみで、親や兄弟の収入は含まれません。
つまり、親と同居していても、本人(と配偶者)に収入がなければ「低所得」または「生活保護」に該当し、自己負担0円になるケースが大半なのです。「実家暮らしだから親の収入で有料になるのでは」と心配する方が多いのですが、その心配は基本的に不要です。
なお、この自己負担額は「障害福祉サービス受給者証」に記載されます。受給者証とは、お住まいの市区町村が交付する、障害福祉サービスを利用するための証明書です。利用料が発生する区分の方は、毎月の利用日数に応じて、上限の範囲内で事業所へ支払う形になります。
自分はいくら?自己負担0円か ケース別 早見判定

「結局、自分はいくらになるの?」がいちばん知りたいところでしょう。結論を先に言うと、本人(と配偶者)に課税対象の収入がなければ、ほとんどの方が0円です。世帯状況の典型ケースで、自己負担額がいくらになるかを早見表で判定できます。
| あなたの状況 | 判定のポイント | 月額の自己負担 |
|---|---|---|
| 離職中で収入なし・一人暮らし | 本人が市町村民税非課税 | 0円 |
| 親と同居の無収入の学生・本人に収入なし | 親の収入は判定に含まれない | 0円 |
| 専業主婦(夫)で配偶者が扶養・本人に収入なし | 世帯(本人+配偶者)の所得で判定 → 配偶者の収入次第 | 0円〜9,300円 |
| 配偶者に一定の課税収入がある(年収670万円以下目安) | 世帯が「一般1」に該当 | 上限9,300円 |
| 世帯の所得が高い(一般1を超える) | 世帯が「一般2」に該当 | 上限37,200円 |
※2026年6月時点。判定は前年の課税状況に基づきます。
順に、もう少し詳しく見ていきます。
離職中で収入がない一人暮らしの場合 → 0円
前職を辞めて現在は収入がなく、一人暮らしをしている方は、多くの場合「市町村民税非課税世帯(低所得)」に該当します。この場合、自己負担は0円です。失業中で就労移行支援に通う方の典型的なパターンで、お金の心配なく利用できます。
親と同居の無収入の学生の場合 → 0円
前述のとおり、18歳以上であれば判定対象は本人と配偶者のみです。学生や無収入の方が実家で親と同居していても、本人に収入がなければ非課税世帯にあたり、自己負担0円となるのが一般的です。親の年収がいくらであっても、判定には影響しません。
配偶者に一定の収入がある場合 → 上限9,300円など
結婚していて配偶者に課税対象の収入がある場合は、「一般1」に該当し月額上限9,300円となることがあります。それでも、1ヶ月のあいだ何日通っても9,300円を超えることはありません。たとえば1日あたりの利用料がおよそ1,000円だとして20日通うと本来は2万円相当ですが、上限制度により9,300円までで済む計算です。
正確な区分は前年の課税状況によって決まるため、最終的にはお住まいの市区町村の窓口で確認するのが確実です。判断に迷う場合も、ココルポートのスタッフが申請をサポートしてくれます。
なお、区分の判定は前年の課税状況に基づくため、年度が替わると見直されることがあります。離職して収入が下がった場合などは区分が変わって負担が軽くなることもあるので、状況が変わったらスタッフや窓口に相談しましょう。
ココルポートの交通費応援制度【上限月1万円】

ココルポートの交通費応援制度は、通所にかかる交通費を月1万円を上限に助成する独自の制度です(出典: ココルポート公式「交通費・ランチ応援制度」/※2026年6月時点)。利用料が0円でも交通費はかかる、という不安にしっかり応えてくれる、他社にはない強みです。
対象者と上限額
公共交通機関を利用して通所する方が対象で、「通所した日数 × 自宅から事業所までの往復交通費(IC運賃の実費)」が支給されます。上限は月1万円です。多摩エリアのように、少し離れた市から電車・バスで通う方にとっては、通所を続けるうえで心強い制度です。
たとえば、自宅から事業所までの往復交通費が500円の方が月20日通った場合、500円×20日=1万円となり、上限いっぱいまで助成を受けられます。往復300円の方が20日通えば6,000円が支給される計算です。通所日数が多いほど交通費の総額は増えますが、月1万円までならしっかりカバーされるため、「通えば通うほど交通費がかさむ」という負担を感じにくくなっています。
支給方法
交通費は後払い方式で、末日締め・翌月15日に指定口座へ振り込まれます。いったん立て替えておいて翌月に戻ってくる、というイメージです。
注意点
いくつか押さえておきたい条件があります。
- 障害福祉サービス受給者証の取得が前提です。見学・体験の段階では対象外で、正式に利用を開始してからの適用となります。
- 福祉パスや割引区間がある場合は、割引後の実費のみが対象になります。
- お住まいの自治体から交通費の助成を受けている場合は、その差額分の助成となります。
- 制度の細かい運用は事業所によって異なる場合があるため、見学時に確認しておくと安心です。
一問一答:受給者証がないと交通費は出ない?
> A. 出ません。交通費応援は障害福祉サービス受給者証の取得が前提です。見学・体験の段階は対象外で、正式に利用を開始してから適用されます。
ココルポートのランチ応援制度【昼食の提供】

ココルポートのランチ応援制度は、通所日に昼食を提供してくれる制度です(出典: ココルポート公式「交通費・ランチ応援制度」/※2026年6月時点)。食費の負担を抑えながら、栄養のある食事で体調を整えられます。生活リズムが乱れがちな時期に、決まった時間に昼食をとる習慣が身につくという面でも役立ちます。
対象となるのは、終日通所または午前半日通所の方です。ただし、昼食が完全に無料か、一部自己負担があるかは事業所によって異なります。すべての事業所で同じように実施されているわけではなく、一部の事業所では軽食のみの提供だったり、実施していなかったりする場合もあります。利用を検討している事業所でどのような扱いになっているかは、見学・体験のときに確認しておきましょう。
昼食代は、毎日のことだけに積み重なると意外な負担になります。仮に1食500円としても、月20日通えば1万円。ランチ応援制度はこの出費を抑えてくれるため、家計へのインパクトは小さくありません。加えて、就職後は決まった時間に昼食をとる生活が求められます。通所のうちから昼食のリズムを整えておけることは、お金以上の価値があるとも言えます。
交通費応援とランチ応援を合わせると、通所にかかる実質的な出費はかなり小さく抑えられます。「利用料は0円でも、交通費や昼食代がかさむのでは」という心配にも、しっかり手当てがされているのがココルポートの特徴です。
利用中に工賃・給料はもらえる?

就労移行支援では、原則として工賃や給料は支給されません。これは、就労移行支援が「働く場」ではなく、就職に向けた「訓練の場」として位置づけられているためです。
似たサービスに「就労継続支援」(A型・B型)があります。就労継続支援とは、一般企業での就労が難しい方が、事業所で実際に作業をしながら対価(工賃・給料)を受け取って働く障害福祉サービスです。こちらは「働きながら支援を受ける」仕組みで、訓練を目的とする就労移行支援とは目的が異なります。
| サービス | 位置づけ | 工賃・給料 |
|---|---|---|
| 就労移行支援 | 一般就職に向けた「訓練」 | 原則なし |
| 就労継続支援A型・B型 | 支援を受けながら「働く」場 | あり |
就労移行支援は、あくまで一般企業への就職を目指して準備する期間と考えてください。工賃が出ない代わりに、ココルポートでは前述の交通費応援・ランチ応援制度によって、通所にかかるコストを抑える形で利用者を支えています。
なお、「就労移行支援に通いながらアルバイトはできるのか」という疑問もよく聞かれます。就労移行支援は就職に向けた訓練が目的のため、原則としてアルバイトとの両立は認められていません(自治体や状況によって例外的に認められる場合もあります)。収入面で不安がある場合は、障害年金や自立支援医療など、ほかの支援制度とあわせて生活を組み立てる方法もあります。こうした制度のことも、見学時にスタッフへ相談してみるとよいでしょう。
他社と比べたココルポートの料金面の強み

就労移行支援の利用料金そのものは、どの事業所でも国の基準で決まるため大きな差はありません。差が出るのは、交通費や昼食といった「通所に付随する費用」のサポートです。
ココルポートのように、交通費と昼食の両方を補助する大手事業所は珍しい存在です。多くの事業所では交通費の補助がなく、自己負担で通うのが一般的です。毎日通うことを考えると、この差は決して小さくありません。
たとえば交通費の補助がない事業所に往復500円かけて月20日通うと、それだけで月1万円の出費になります。利用料自体は0円でも、こうした「通うためのお金」が続けられるかどうかを左右することは少なくありません。利用料の安さだけでなく、交通費・昼食まで含めた「通い続けるための総コスト」で比べることが、後悔しない事業所選びのコツです。
他社との違いをより詳しく知りたい方は、大手のLITALICOワークスと比較した以下の記事も参考になります。
料金に関するよくある質問

Q. 本当に無料で利用できるのですか? 約9割の方が自己負担0円で利用しています。世帯(本人と配偶者)が市町村民税非課税であれば0円です。課税世帯でも月額上限が9,300円または37,200円と定められています。
Q. 教材費など利用料以外に追加費用はありますか? 基本的に利用料以外の費用はかかりません。ただしプログラムによっては教材費や行事の実費がかかる場合があるため、詳細は事業所に確認してください。
Q. 通っている途中で料金が変わることはありますか? 変わることがあります。区分は前年の課税状況に基づくため、年度替わりで見直されます。離職などで収入が下がれば負担が軽くなることもあります。
Q. 受給者証がなくても交通費は出ますか? 出ません。交通費応援制度は障害福祉サービス受給者証の取得が前提です。見学・体験の段階は対象外で、正式に利用を開始してから適用されます。
Q. カレッジ(自立訓練)も同じ料金ですか? 同じです。カレッジも同じ障害福祉サービスのため負担上限のしくみは同様で、交通費応援・ランチ応援制度も利用できます。
→ ココルポートカレッジとは?自立訓練の内容・対象者・就労移行との違い
まとめ|お金の不安があるならまず見学で相談を

ココルポートは、利用者の約9割が自己負担0円で通える就労移行支援です。課税世帯でも月額上限が9,300円または37,200円と定められており、さらに交通費応援制度(上限月1万円)とランチ応援制度によって、通所にかかる実費もしっかり抑えられます。工賃は出ませんが、その分通所コストの負担を軽くする設計になっています。
正確な自己負担額は前年の課税状況やお住まいの自治体によって決まります。「自分の場合はいくらになるのか」「うちの事業所はランチ応援を実施しているか」といった具体的なことは、見学のときにスタッフへ相談するのが確実です。お金の不安は、ひとりで抱え込まずに、まず無料の見学で解消しましょう。
あわせて読みたい:
- ココルポートとは?就労移行支援の特徴・料金・実績を徹底解説
- ココルポートカレッジとは?自立訓練の内容・就労移行との違い
- ココルポート八王子駅前Officeの詳細はこちら
- 見学・体験の申し込み方法と当日の流れ
- ココルポートとLITALICOワークスを徹底比較
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。利用料金の区分や交通費・ランチ応援制度の運用は、自治体や事業所により異なります。最新情報はココルポート公式サイトおよびお住まいの市区町村窓口でご確認ください。
記事監修: 平川病院 産業医・発達障害専門医


