発達障害では、自閉症スペクトラム障害に知的障害や注意欠陥多動性障害やチック障害、吃音症、てんかんなど他の発達障害を合併していることがよくあります。これは発達障害の合併症と呼んでいます。
これらの生まれもった一次障害を背景に、いじめや周囲の関りなどによって、不登校、職場不適応などから自己評価が低くなり、不眠、食欲低下、意欲低下などうつ症状や、自暴自棄、イライラ、物を壊す、暴れる、非行などの素行障害や、アルコール依存やゲーム依存、解離症状や強迫症状など、多彩な症状を引き起こすことがあります。これらの状態が、発達障害の中核症状に付随して起きるものとして、二次障害とよばれています。(図1)
図1